«前の日記(2009-09-14) 最新 次の日記(2009-09-19)» 編集

ポケットを空にして。

1985|10|
2004|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2005|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2006|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2007|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2008|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2009|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2010|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2011|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2012|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2013|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2014|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2100|01|

「人の心に残るというのが大事」と言う話。

何か連絡がある場合はメールでどうぞ(過去の日記へのツッコミは基本的にみていません)
プレゼントは随時受け付けております :-) ここ最近のツッコミ/トラックバックリスト。

  1. Henrich (10-05)
  2. kmuto (10-03)
  3. Henrich (10-03)


2009-09-17 [長年日記]

ライセンス与太話

ふとしたことでProgression というソフトのライセンス条項について確認する機会があった。ちなみに自分はこのソフトについて全く知識がない。以下は問題にしたい訳ではなく(ざっと見でAdobe製品に依存した使い方みたいで、解決する労力と見合う有益性がなさそうなので…)、自分の理解を確認する意味でメモしておく

  • まず、GPL といいつつ、独自条項を付け加えようとしている点。これは GPL ではない別物になっている。必要であれば別のライセンスを策定すべきじゃないだろうか。
  • 「ソースコードの開示要求を行うのは以下の場合とします」というのは、作成者側の姿勢表明として別個にあるのは良いが「ライセンス」としてしまうとGPLではない
  • 「Progression 4 が、新規または既存のオーサリングソフトウェア等の機能の一部として同梱、頒布されている場合」とあるが、GPLにはそんな「制限」はない(単体の場合は請求しないとも読めてしまう。その意図がなかったとしても)。
  • 「Progression 4 の存在を前提としたサービス(コンサルティング業務、サポート業務、等)に利用されている場合」。たとえそのような場合であっても改変されたバイナリを保持していなければ、ソースコードの請求はできません。(できたとしても特定の目的の場合には云々というのはGPLと合致しません)。
  • 「その他、Progression コミュニティに有益ではない利用方法であると見做される場合。」…これも、たとえ有益ではない利用方法だと目されていても、改変されたバイナリを保持していなければソースコードの請求はできません
  • 開示請求を行わない場合、というので「商用・非商用を問わず、一般的な Web サイトやアプリケーション等の制作に利用されている場合。」…何が「一般的」なのかの線引きができないのでライセンス条項としては不適当です。また、そのような制限を課するのもGPLとは合致しません。
  • 「改変された Progression 4 パッケージを頒布せずに個人で利用する場合。」…頒布しなければ、個人であろうが企業であろうが、他の人はソースコードの請求はできません。請求できるのは「バイナリを保持している者」です。たとえ元の作者であろうとも、改変したバイナリを受け取っていなければ請求はできません(だからGPLベースの社内アプリケーションというのはあり)。

MIT ライセンスについても「※SWF ファイルにコンパイル後は著作権表示が確認できないため、Progression ではコンテクストメニューの該当項目から公式サイトにリンクすることによって、条件を満たしているとみなしています。」とありますが、バイナリで表示しなければならないのではなく、ソフトウェアのソースコードの重要な部分に表記があればいいので、MIT ライセンスじゃなくて宣伝条項つきBSDみたいになってます。いや、バイナリで表記しなければならないと考えている分余計縛りがきついかも。

そもそも「Progression 4 がソースコードの開示要求を行うのは以下の場合とします。」とあって、ソフトウェアが開示要求するわけないので、この部分から直さないといかんと思います。

追記:問題は認識されていて、別ライセンスを検討中とのことです。しかし、フリーソフトウェアではない要件だなぁ…